突然のお手紙お許しください。
(中略:具体的な症状や治療に関することですので中略させていただきます)
どんどん医療の技術は進歩し、治すことができるのは幸せなことだとは思いますが、全く元通りになるわけじゃないし、自分の身に覚えの無い過去の傷と共に痛い思いをしてこれからも生きていくのか・・・、失った皮膚、失った時間、増えていく傷跡、いじめられた過去を思い、傷が無かったらどんなにいいだろうと考えてしまいます。
私にとって野口さんとの出会いはかけがえの無い大切なものです。周りからは唇の色なんて口紅で・・・と思われるのですが、私にとっては取り戻したい大切な色なんです。肌が肌色であること、唇がほんのりピンク色であるという人間にとって当たり前のことが、そうでない人にとってはものすごく重要なことだと、傷と一緒に20年過ごしてわかりました。
だから野口さんに出会えて、アートメイクに出会えて涙が出るほど本当にうれしいです。さらにきれいになりたいと言う人だけでなく、私と同じように少しでも普通の人に近づきたくてコンプレックスに思っている人にもアートメイクが広まるといいですね。
早いものでノグチさんに定期的にお会いできるのも次が最後になってしまいますね。寂しい気持ちでいっぱいです。長い雑文を最後まで読んでいただきありがとうございます。